こだわり

CONCEPT

私たちのこだわり 〜身体が喜ぶ、ほんとうのパンを〜

のどかな田園に囲まれた出雲の地で、古民家をリノベーションした
小さなパン屋「天然酵母パン ルバーブ」は、自家製の天然酵母を使った
“世界で一つだけのパン”を焼いています。

パン作りに欠かせない酵母は、アメリカ産有機レーズンに自然に付着する
野生酵母・乳酸菌・酢酸菌などが共生した、手間と時間をかけて育てた自家製の天然酵母です。
イースト菌のように工業的に培養された単一菌とは異なり、
多様な微生物が生み出す深みのある香りと味わいが特徴です。

point.01「安心して食べられるパン」を目指して

2015年に「パン屋をやってみよう」と思い立ってから、早いもので10年が経ちました。

私の30代は、正直言ってカップラーメンが主食のような時期もありました。新商品が出るたびに同僚と一緒に買っては食べ、「おいしいね」と言いながら楽しんでいました。

でも、ある時ふと、「こんなにおいしい食べ物に、いったいどんな原材料が使われているんだろう?」と気になったのです。原材料表示を見てみると、そこには見たこともないような添加物の名前がズラリと並んでいました。

「なぜ、これほどまでに添加物が必要なのか?」

そんな疑問を持ったことが、私の「こだわり人生」の始まりでした。
気になって、某パンメーカーの商品も調べてみると、やはり20種類近い添加物が使われていました。

それ以降、私はできるだけ添加物の少ない食べ物を選ぶようにしましたが、実際には添加物の“入っていない”食品を探すのは難しいという現実にも直面しました。

そんな中、「だったら自分で、なるべく添加物の入らない食べ物を作りたい」と思うようになり、ひょんなご縁からパン業界に飛び込みました。

「パン作りなんて、きっと簡単だろう」――最初はそんな甘い考えでした。

でも、やればやるほど、パンの世界は奥深く、難しい。

それでも私は、「無添加に近いパンを、誠実に作ってお客様に届けたい」という想いだけは変わることなく、今も貫いています。

パン屋を始めた当初は、“健康志向”が2割、“おいしいパン”という理由が8割のお客様がほとんどでした。

ところが、コロナ禍を経て世の中の価値観は大きく変わり、今では**“健康志向”が8割、“とにかく何か食べたい”が2割**という真逆の傾向になりました。

気づけば10年――。

時代の流れが、ようやく私の信念に追いついてくれたようにも思えます。

ご自身の健康は、ご自身で守るもの。
だからこそ、日々の食事――そしてパンのような“日常の味”を、今一度見直してみませんか?
「本当に体に優しいパン」とは何か、ぜひ感じていただけたら嬉しいです。

天然酵母パン ルバーブ
 小室 浩司

point.02選び抜いた素材だけを

当店で使用する素材は、なるべく無添加で身体に優しいものを選んでいます。

■小麦粉:北海道、岩手、岐阜などの国産と北米産有機強力粉をブレンド
■砂糖:鹿児島県産の粗糖
■卵・牛乳:島根県産の新鮮な平飼い有精卵と牛乳
■塩:沖縄県とモンゴルの自然塩
■レーズン:アメリカ産の有機レーズンを使用し、酵母に育てています

必要のない添加物は使わず、素材本来の味を引き出すことを心がけています。すべてを完全無添加にはできませんが、「できることから、ていねいに」。その想いで日々パンを焼いています。

point.03心と体がほっとするパンを

「懐かしい味がする」「身体がすっと喜ぶ」——そんな声をいただけることが、何よりの喜びです。パンはただの食べ物ではなく、日々の暮らしの中で心に寄り添う存在だと思っています。

ルバーブのパンが、みなさまの暮らしの中で小さな幸せの一つになりますように。